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関東の神社めぐり プチ神楽殿掲示板
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隠岐式内社巡拝 4日目(3/4) ( No.[12]20 )
日時: 2012/04/24 17:00:28
名前: 御津垣  ID: 5Y4vBCEU
編集: 【回数】 2回   【名前】 御津垣  【最終日時】 2012/06/07 00:14:03

4日目 その3。


菱浦港12:27発 島前島内線いそかぜUに乗船。
向かう先は、知夫里島 来居港。ループ橋が印象的な港である。
到着後、港の観光協会に向かう。
まだシーズンオフということもあり、建物内は閑散としている。
受付の方に、レンタサイクルかレンタカーがないか確認してみると
レンタカーならあるとのことであった。
正直期待していなかったのだが幸いなことである。

レンタカーは、ループ橋、観光協会裏に停まっている。
どうやら「知夫の里」というホテルが観光協会に預けているもののようだ。
軽バン3台にそれぞれホテル名がプリントされている。
荷物を預かってくれるというので、係りの方に預けて
知夫村の中心地 郡地区に向かう。



『天佐志比古命神社』13:30
知夫里島 郡地区に鎮座。
通称 一宮神社(いっくうじんじゃ)。

〜知夫里島観光ガイドより〜
「一宮大明神略縁起」(延応元年 1239)によると、
「天佐志比古尊は、人皇三十二代 用明天皇の時(585〜587)、
仁夫里の南にある島に現れ、すなわち神島なり、これより東向きに小島二つあり、
御鳥居島と申すなり、用明年中から白雉四年まで五十九年間この島に座した。
白雉四年八月十五日、仁夫里の東にある、浜辺の岩の上に上がられたが、
この浜辺は堅く不浄なため、老翁一人来て、陸に上がり給え、と言って案内し、
この森に御鎮座した。この森に繁りたる木々は、この山に住まい寵愛した古木なり。
古来貴神のために献ずべきこの場所に、社を奉じ、迎えたり。
幾万年までもこの山にて守護し給うと言って、その後、行方がわからなくなった。」
とある。

境内にある芝居小屋は、隠岐島前指定文化財となっているようだ。


数年前には本務宮司がいらっしゃったが
高齢の為 引退し、境港市に引っ越されたらしい。
今は、中ノ島の隠岐神社が兼務されている。



『渡津神社』13:50
知夫里島 薄毛地区に鎮座。
式内知夫郡 海神社論社。国内神名帳 和太酒明神であるとされる。
隠岐神社兼務社。

御祭神は、渡津大明神 五十猛命。


薄毛地区にある島津島に鎮座する。
車は、島津島手前に停めて歩いて橋を渡ることになる。
海辺には遊歩道が整備されており、透明度の高い海を見ながら歩く。
(ただ、遊歩道には牛糞がそれは沢山散らばっていた。。。)
途中には綺麗な砂浜の渡津海水浴場がある。
裸足になり波と戯れるのもよいが、砂浜の中にはウニの仲間ブンブクがいて危ないらしい。
それにしてもおもしろい名前である。


歩くこと10分。海水浴場の対岸 渡津神社に到着する。

島の伝説には以下のようなお話がある。
渡津神社の神様は女神様で、天佐志比古命と結婚し、お産の時に用いた桶が
桶島になったという。その後、訳あって離婚され、別れの際に、天佐志比古命が
島津島で風待ちをしていると、船が化して船島になり、
錨も笠もそれぞれ錨島、笠島に化してしまった。嫉妬深い渡津神社の女神様の
仕業らしい。天佐志比古命に付き添っていた女神も、風見姿岩になり、
これは女神の姿を残していたが、船乗りが持ち去ろうとして壊してしまった。


近くには、「お松の碑」が立つ。
隠岐民謡の代表作「ドッサリ節」を作った女性といわれている。
その昔、知夫の港が日本海航路の要所であった頃、お松と言う女性が、
寄港していた新潟生まれの船頭と恋仲になり、その男が唄う北国特有の追分節を
よく聞いていた。船頭は再度の渡島を誓って新潟に去ったが、いくら待っても
現れず、追分節を思い出しながら、気持ちを唄ったものであるという。

島にはよくある話なのか?
小野篁の話といい悲恋伝説が多い。
今も昔も、みんなコイバナが好きだな。。。



『大山神社』14:25
知夫里島 仁夫地区に鎮座。
式内知夫郡 大山神社論社。隠岐神社兼務社。

御祭神は、大山大明神 柴木彦明神。


〜知夫里島観光ガイドより〜
「一宮大明神縁起」には、
「人皇四十二代、大宝二年(702)九月二十四日に見越(仁夫の地名と思われる)
牧の内、坂の上の大木森々たる中に大山住尊現れ、則を頂き、
その森を大山大明神として迎え奉った。仁夫里に座すはこの御神なり。
万民この神霊を尊び敬うことはもちろんで、万民御神の恩沢を蒙ること天地に等しい。
そのいちじるしき事を教えようとしても、一朝一夕に成り難く、
神秘のことは把握し難く、誠に此書は大海の一滴、九牛の一毛なり。あなかしこ。」
とある。


仁夫の港にある公園に車を停めて神社まで歩く。
港から山に2本延びる道が合流するあたりが鎮座地である。
参拝後に地元のオジサンに捕まる。めずらしいかったのだろう。
神島のことや、一宮神社先代宮司さんの情報等を教えて頂けたので
よい出会いであったと思える。



写真
 天佐志比古命神社
 渡津神社
 大山神社
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