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関東の神社めぐり プチ神楽殿掲示板
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対象記事 件名: 沙田神社(奥社) ( No.[16]64 )
日時: 2012/10/09 16:21:05
名前: 御津垣 

沙田神社(奥社)
【御祭神】彦火火見尊、豐玉姫命、沙土煮命
【祭祀】 例祭 9月26-27日(本社)


松本市島立区に鎮座する沙田神社では、
例祭などの祭祀に先立ち奥社へ奉告として、当番の代表が登拝をしている。

今回、総代さん方のご好意にて、登拝の機会を得られた。
沙田神社関係者以外での参加は、赤城おろしさんと自分だけである。
(ちなみに別々に申し込んでいる。)

奥社の鎮座地は、上高地へ向かう国道158号 新島々駅の先の鷺沢である。
当然 看板などはなく、総代さんの案内がなければ辿り着けないだろう。

砂利の林道に車を停めて、砂防ダムの工事現場をこえる。
いよいよ山道である。水源地までの道はしっかりしている。
だが、その先はかろうじて踏んだ跡が残っている感じである。
ちなみに水源地には熊もでるという。
休憩をとるたびに、熊よけの笛を鳴らす。

炭焼き小屋跡、熊の爪痕が生々しい木、風穴などを過ぎる。
最後の急坂を登ると奥社に着く。一時間程度か、頂上ではない。


磐座であろう巨石の前に、石祠が祀られている。
古代祭祀の形態を見ることができる。
形状から「半岩陰・半露天祭祀」であろうか。

言い伝えでは、神社の創建は649(大化5)年という。
岩陰祭祀から、半岩陰・半露天祭祀への過渡期にもあたる。
この時代から現祭神が祀られていたかは不明である。
ただ、この鎮座地と祭祀形状などから考察するに
本社左相殿に祀られる『沙土煮命』は適当と思えた。


注連縄をはり紙垂をつけ、供物を並べる。奉告祭の準備を整える。
祓詞のあとに、9/26-27に例祭を行うことを奉告する。
この後に玉串奉奠。同行の自分たちも納めさせて頂いた。

奥社の周りで、しばし昼食と歓談。直会みたいな感じだ。
その中で、総代長さんから書籍の紹介があった。
以前、沙田神社の社家であった方が著者で、沙田神社を中心に
式内社について書かれたものであるという。
後日、書籍スレッドにも紹介しようと思うが、ここでも記載しておく。

『式内社の神々』
著者: 武藤清躬
発行所:株式会社文芸社
定価: 700円+税


この奉告の登拝で、例祭に使う萱を刈り取るのかと思っていたが
今は当番の方が別に用意されるとのことであった。


直会(?)も終わり、麓にむかう。
野生の日本猿の群れと出くわす。警戒の鳴き声がひびく。
まさにけたたましいという表現が似合う状況である。
自然豊かといえばその通りであるが、なかなかに度胸が必要な場所だ。

まもなく車に到着。
ここで、総代さん方とはお別れとなった。

....

....


最後に
沙田神社関係者の皆様には 突然の申し出にも関わらず ご対応頂き、
また色々とお世話になったことを改めて御礼申し上げます。

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